■市田ひろみさんと服育
服育のお話を伺いました
服飾評論家 市田ひろみさんと服育 --服育というのは服に関する教育すべてを含んでいるのではと思っています--
衣食足りて礼節を知る
「衣食足りて礼節を知る」という言葉がありますが、日本はこんなに豊かになって礼節を忘れてしまっているところがあると思うのです。私は世界中を歩いて民族衣装の収集をしていますが、世界の果てを歩きながらそこで出会う人々の振舞いに時々ははっとさせられることがあります。
着こなしはその人の人格をあらわしています
日本の民族衣装である着物もその着付けによって見え方がまったく違います。着こなしからその人の人柄がわかりますよね。昔は身分や場面によって着ることのできる衣服が定められていました。衣服はいわばステータスシンボルだったのです。それば威張るということではなく、その階級の人はその階級の役割をはたさなくてはいけないということだったのだと思います。
親や社会が子ども達の衣服を見守る
現代の子ども達の衣服にしても、私は何でも自由にして個性を伸ばすというのは違うのではないかと思っています。子どもは未成年、つまり「未だ成年にあらず」です。彼らが自立するまでは親や社会が見守っていかなければならなのではないでしょうか。
制服は自分の人格を現しているのと同じこと
制服にしても、手入れをしなかったり、だらしなく着こなしたりという姿は自分の人格を制服を通して現しているのと同じことなのです。
私は服育というのは服に関する教育すべてを含んでいるのではと思っています。
市田ひろみさんのプロフィール
市田 ひろみ(いちだひろみ)
京都在住。京都府立大学短大国文科卒。 重役秘書、女優、美容師などを経て、現在は、日本和装師会会長、民族芸術学会会員、大谷大学講師等を務める。
服飾研究家として世界100か国を訪問、少数民族の取材や各地できものショーをプロデュースするなど文化交流の一翼を担っている。
また、行政の各委員会、各地での講演会では、女性の生き方、子どもの教育、生涯学習、豊かな老後など未来社会についても意欲的な提言を行っている。
京都服育研究会と市田ひろみさん
市田ひろみさん(中央)と京都服育研究会のメンバー 村田堂にて
京都で服育発表会を開催(2006/09/29、30)するに当たり、『京都の服育』にふさわしい方に講演をお願いしたいと考えておりました。
京都と言えば・・・
まず思い浮かんだのは、服飾評論家の市田ひろみ先生でした。
無理を承知でお願いしてみたところ、主旨をご理解いただき、『学生のあいだは、制服が一番!』と快く、引き受けて頂きました。
ただ、服育発表会京都展の期間は海外出張の予定が入ってらっしゃったので、ビデオ撮影の形で、コメントを頂きました。市田先生のお話はどれも興味深く、常に子供達の視線で、子供達の為にいろいろ考えられていると感じました。
今回、お話しいただいたのはほんの少しですが、今後も、 京都から子供達へのメッセージを伝えて頂きたいと思っています。
- 京都服育研究会
- 有限会社 村田堂
- 取締役 長屋 博久